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特集 令和最新版! 泌尿器がん薬物療法―手元に置きたい心強い一冊
〈総論〉
化学療法における副作用対策と支持療法
Side effect management and supportive care for chemotherapy
奥屋 俊宏
1
,
米盛 勧
1
Toshihiro Okuya
1
,
Kan Yonemori
1
1国立がん研究センター中央病院乳腺・腫瘍内科
キーワード:
支持療法
,
悪心・嘔吐
,
発熱性好中球減少症
,
FN
Keyword:
支持療法
,
悪心・嘔吐
,
発熱性好中球減少症
,
FN
pp.738-743
発行日 2020年9月20日
Published Date 2020/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207014
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▶ポイント
・化学療法関連の悪心・嘔吐(CINV)に対する制吐薬として,5-HT3RA,D2RA,NK1RAが有効であると考えられており,制吐薬のガイドラインはこれらの組み合わせが推奨されてきたが,昨今MARTAであるオランザピンの併用も提案されてきている.オランザピンは強力な制吐作用が期待されるが,高血糖,過鎮静,便秘,静座不能などの副作用管理も重要である.
・好中球減少状態で,発熱から5日未満の初期において問題となる微生物は,緑膿菌をはじめとしたグラム陰性桿菌であるため,発熱性好中球減少症(FN)の際の初期治療は必ず緑膿菌までカバーを広げた治療が重要である.
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