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特集 誰も教えてくれなかった緩和医療—最新知識と実践
Ⅲ.臓器別症状と全身管理
骨転移のマネジメント—放射線治療
Radiotherapy for management of skeletal metastases
清水 わか子
1
Wakako Shimizu
1
1三井記念病院放射線治療科
キーワード:
骨転移
,
放射線治療
,
治療目標
Keyword:
骨転移
,
放射線治療
,
治療目標
pp.748-753
発行日 2015年8月20日
Published Date 2015/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205431
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要旨 放射線治療は悪性腫瘍骨転移のマネジメントの中核をなす,最もポピュラーで有用な手段である。骨折や脊髄圧迫などのリスクのない骨転移痛に対する単回治療から長期生存可能な状況での局所制御,複数個所の骨転移痛に対する放射線同位元素による内照射など,治療目標に合わせた対応が可能である。治療目標設定のための予後因子も提唱されている。骨転移に限らず,がん治療における症状緩和・状況改善の手段として,各疾患の臨床経過の特徴・適応可能な治療方法との組み合わせ,①抗がん治療の内容・患者の意向や生活状態,②今後の見通しなどについて十分な情報共有を図ったうえで放射線治療を行うことがケアの質の向上のためにも重要である。
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