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特集 外科医として押さえておきたい緩和ケア
I. 症状緩和の実際
1. 疼痛
3）放射線療法―癌疼痛に対する緩和的放射線療法
Palliative radiotherapy for cancer pain
吉岡 靖生
1
Y. Yoshioka
1
1がん研究会有明病院放射線治療部
キーワード：
放射線治療
,
緩和照射
,
癌性疼痛
,
骨転移
Keyword:
放射線治療
,
緩和照射
,
癌性疼痛
,
骨転移
pp.1039-1044
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka87_1039
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有痛性骨転移に対する放射線療法は，疼痛緩和の有効な手段であり，薬物療法と並び中心的な役割をはたす．責任病巣の正確な同定が照射範囲の決定に不可欠であり，神経支配領域への理解が求められる．疼痛軽減効果は高く，単回照射・分割照射の選択肢があるが，患者の状態や再照射の可能性を考慮する必要がある．有害事象は軽微であるが，ペインフレアや骨髄抑制に注意が必要である．放射線腫瘍医との連携により，治療の最適化が図られる．
© Nankodo Co., Ltd., 2025
