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特集 誰も教えてくれなかった緩和医療—最新知識と実践
Ⅲ.臓器別症状と全身管理
骨転移のマネジメント—早期診断と症例に応じた治療選択
Diagnosis and treatment for patients with skeletal metastasis
片桐 浩久
1
Hirohisa Katagiri
1
1静岡がんセンター整形外科
キーワード:
転移性骨腫瘍
,
腎細胞がん
,
前立腺がん
Keyword:
転移性骨腫瘍
,
腎細胞がん
,
前立腺がん
pp.738-746
発行日 2015年8月20日
Published Date 2015/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205430
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要旨 骨転移のマネジメントでは,骨折や脊髄損傷が発生する前に画像診断で発見し,放射線治療や骨修飾薬により骨折や脊髄損傷を未然に防ぐことが最も重要である。
診断には前立腺がん骨転移は骨シンチが,腎細胞がん骨転移は造影CTが有用で,また脊椎の転移はMRI T1強調像がわかりやすい。腎細胞がん骨転移は放射線治療感受性が低く照射後も骨再生しないので,単発病変であれば切除することが最良である。切除適応がなければ骨修飾薬を併用し照射を行う。未治療で発見された前立腺がん脊椎転移では麻痺があっても照射とホルモン治療との併用で回復する。いずれのがんでも,予後予測に応じて照射方法や手術術式を選択することで末期まで移動能力を維持可能である。
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