特集 透析患者のがん対策
5.担がん透析患者の治療 (2)放射線治療の注意点
安井 和明
1
,
朝倉 浩文
1
,
西村 哲夫
1
1静岡県立静岡がんセンター放射線・陽子線治療センター
キーワード:
放射線治療
,
透析
,
骨転移
Keyword:
放射線治療
,
透析
,
骨転移
pp.43-49
発行日 2018年1月10日
Published Date 2018/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000306
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
がん治療において,放射線治療は多くの種類のがんに対して用いられている.近年,放射線治療の発展は目覚ましく,X 線による定位放射線照射や強度変調放射線治療などの高精度治療も普及してきた.また,陽子線治療や重粒子線治療も一部が保険適用となった.そのような進歩により手術や抗がん剤が受けられない場合でも,根治的な放射線治療が可能な場合がある.一方で,骨転移による疼痛緩和など,緩和的な治療も放射線治療の重要な役割である.本稿では,もっとも一般的なX 線での外部照射を中心に,放射線治療の概説と,透析患者における注意点についても述べていきたい.
Copyright © 2017, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.