画像診断
外傷に続発したと考えられる腎黄色肉芽腫
増田 秀作
1
,
山本 志雄
1
,
森岡 政明
1
,
藤田 幸利
1
1高知医科大学泌尿器科学教室
pp.917-919
発行日 1989年10月20日
Published Date 1989/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205091
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患者 54歳,男性。
主訴 右側腹部痛、微熱。
初診 1987年12月25日。
既往歴 胃潰瘍(20年前)。
現病歴 1987年10月30日山林作業中に丸太で右腰部を打撲,加療を受けるも疼痛と微熱が消退せず,紹介されて来院,1988年1月25日入院。右腎2横指触知,圧痛(−)。血沈の亢進(71mm/2h),CRPの上昇,白血球増多(23000/μl),腎動脈撮影, CTで右水腎を伴う腎内血腫と診断し,外来経過観察とした。全経過を通じて血膿尿は認めていない。しかし,5月25日のCTにて腫瘤の増大を認めたので,5月30日再入院した。
現症右腎3横指腫大,圧痛(−)。
検査所見 白血球増多12700/μl,CRP亢進4.5mg/dl,ハプトグロビン上昇529.5mg/dl,β2-マイクログロブリン上昇2710mcg/lを認める。
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