教室だより
岡山大学泌尿器科学教室
津川 昌也
pp.915
発行日 1989年10月20日
Published Date 1989/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205090
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岡山大学医学部泌尿器科学教室は1913(大正2)年,岡山医学専門学校校長として赴任された筒井八百珠教授が開講された皮膚病花柳病科学教室を母体としている。その後1921年,中川小四郎教授の時に皮膚科泌尿器科学教室と改められた。昭和になり皆見省吾教授,根岸博教授と続き,1961(昭和36)年4月,大村順一教授在任中に皮膚科泌尿器科学教室は泌尿器科学教室と皮膚科学教室に分離した。泌尿器科学教室は引続き大村教授が担当され,1968年1月には,新島端夫教授が就任された。新島教授は当教室の研究方法を個人研究からグループ研究の方向へと改革された。すなわち,主な研究テーマを膀胱腫瘍の診断・治療,男子内分泌,尿路感染症と化学療法の3本柱とし,研究業績をあげられた。その後,1977年11月,大森弘之教授が第9代教授に就任された。大森教授はこの3本柱の研究テーマを継承され,教室の発展のため努力され,研究業績をあげてこられた。
現在,大森教授以下の医局員は助教授1名,講師2名,助手6名,医員5名,研修医2名,大学院生4名である。なお,本年4月に吉本純講師を脳出血で失ったことは大森教授以下医局員にとって大きな痛手であった。この場をかりて,ご冥福をお祈り申し上げます。
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