Japanese
English
症例報告
単発性成人型黄色肉芽腫の2例
Two cases of solitary adult xanthogranuloma
鈴木 晶子
1
,
川上 民裕
1
,
斉藤 隆三
1
Akiko SUZUKI
1
,
Tamihiro KAWAKAMI
1
,
Ryuzo SAITO
1
1東邦大学医学部第二皮膚科学教室
1Second Department of Dermatology, Toho University School of Medicine
キーワード:
単発性成人型黄色肉芽腫
,
泡沫細胞
,
Touton型巨細胞
,
組織球
Keyword:
単発性成人型黄色肉芽腫
,
泡沫細胞
,
Touton型巨細胞
,
組織球
pp.1003-1005
発行日 1998年11月1日
Published Date 1998/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902701
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39歳女性の左上腕内側,60歳女性の腹部中央にみられた単発性の成人型黄色肉芽腫を報告した.両症例とも,臨床像はドーム状に隆起した弾性やや硬,小豆大の表面平滑な黄褐色小結節,組織学的所見は,表皮が菲薄化し,真皮全層に泡沫細胞,組織球を中心とした細胞浸潤巣,混在するリンパ球,散見するTouton型巨細胞がみられる.自験例を含めた当施設における過去7例と本邦報告例75例を集計し統計的考察を加えた.平均年齢は30歳代で顔面,頸部に好発する.自験例は自覚症状があり高脂血症を伴い,部位的にもやや特異と思われた.また,本症の概念,鑑別診断,発症機序についても言及した.
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