Urological Letter
環状切除をすべきか否か/前立腺根治手術のWalsh手技の改良
pp.326,334
発行日 1988年4月20日
Published Date 1988/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204717
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1987年10月1日付の本レターにDr.Mark Vogelがこの問題について書いているが,筆者はDr.Vogelの意見に賛成である。しかし,この問題を議論することは馬鹿げていると思う。これらのことをまともに,侃侃諤諤と議論しているとは世の中はなんと泰平であることか。筆者は第二次大戦の終わり頃,Brook陸軍病院で南アフリカからの帰還兵の治療をしていた時のことを思い出す。長い間の蛸壼生活での非衛生的環境で苦しんだ挙句,多くの兵士達が環状切除を希望してきたのであった。
筆者は1987年に"環状切除"という題で,CaliforniaPediatricianという雑誌に書いた内容をここに紹介する。筆者は本手術を受けた人とこの手術を受けないままでいたいという大勢の人達のことを知る機会を得て,この問題に非常な興味を持つに至った。後になって,筆者の用いてきた方法はCelsusによって記載されたもので,ローマ時代に行われていた術式の変法であることを知った。
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