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聴力増進中耳根治手術法の改良(其の3)
後藤 修二
1
1名古屋大学
pp.247-250
発行日 1955年5月20日
Published Date 1955/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201319
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聴力増進中耳根治手術という考え方は古くからあるのであるが,臨床的に大きく取り上げられる様になったのは,こゝ2,3年のことである。既に聴力恢復を目的とする中耳手術については本誌に記した通りであるが,私も本問題については本誌に記した通りであるが,私も本問題について努力し来つて,独自の方法を発表し,其後改良に改良を加えているのであり,1954年春からは更に改良を加えたので,こゝにその改良法を発表するのである。
而して聴力増進中耳根治手術というからには,広義の中耳の炎症の完全消失ということが第一条件であり,それに次で同時に聴力を恢復せしめるというのが第二の条件である。
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