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聽力増進中耳根治手術法の改良
後藤 修二
1
1名古屋大学
pp.154-156
発行日 1954年4月20日
Published Date 1954/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201107
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慢性中耳化膿症及びその残遺症に対し,中耳内病変を除去すると共に,聽力を恢復せしめる手術法については既に本誌25巻11号にその法を考按するに至つた経過を記し,手術法自体については雑誌手術7巻10号に記した通りであるが,こゝに一寸断つておかなければならぬのは,手術法の模型が誤つて印刷されていることであり,その誤りというのは第2. 3の模型の新製鼓膜の附着部が鐙骨を被つていないことである。この模型が正しく記されているのはNagoya Journal of medical science vol.16 No.2に投稿した英文のもののみである。
それはともあれ,聽力増進中耳根治手術を日本耳鼻咽喉科学会総会で発表した昨春の報告の最後に於て,今後研究すべき問題として幾多の課題を掲げておいたのである。そこでこゝにはその一つであるより良い手術法について現在行つている改良法を記して見ようと思うのである。
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