交見室
Walshに還る
徳地 弘
1
,
岡垣 哲弥
1
1高槻赤十字病院泌尿器科
pp.929
発行日 2009年10月20日
Published Date 2009/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101841
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前立腺全摘除術において,最近の解剖学的知見の集積には目を見張るものがあるが,それにもかかわらず,ロボットを使用したMenonらの報告を除くと,前立腺に被膜を極力残すWalshの成績が最も優れた報告であり,Walshの術式を再度詳細に学ぶ意義は大きいと考える。
Walshは,1997年までに2,700例の前立腺全摘除術を施行しており,その後の1997年3月~1998年1月までに前立腺全摘を施行した64名(36~67歳,平均57歳)の成績で,両側神経温存は89%,potency〔vacuum device, injection therapy, MUSE(The medicated urethral system for erection,尿道内にPGE1ペレットを投与する治療)なし性交可能〕は18か月で86%,尿禁制(パッドなし)は1年目で93%であった。
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