講座
泌尿器科領域の細胞診(1)—細胞診の歴史とその臨床病理学的背景
山田 喬
1
1獨協医科大学病理学教室
pp.645-650
発行日 1979年7月20日
Published Date 1979/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202777
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はじめに
細胞診に関して精力的な仕事を発表し,"Diag-nostic cytology"なる名著を書いたLeopold, G. Kossはアメリカ細胞学会の25周年記念に当つて次のように書いている1,2)。
「私は特別の誇りを持つて言うことができる。早期の時期に於ける人間の癌は完全に治癒させ得るし,それを発見することができる癌であるという概念は,細胞診断学的方法を用いた人々によつてこそ初めて樹立されたものである」と。
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