講座
泌尿器科領域の細胞診(2)—細胞採取と標本製作
山田 喬
1
Takashi Yamada
1
1獨協医科大学病理学教室
pp.755-760
発行日 1979年8月20日
Published Date 1979/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202791
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はじめに
細胞診の成果の半分は,如何にうまく細胞を採取し,顕微鏡的観察に適する細胞標本が製作できるか否かにかかつている。しかし従来,本領域の細胞診の多くは,尿内に自然に剥脱した細胞を検索することに終始しており,特定の器具や方法を用いることが少なかつたといえる。
最近,この面での技術的な試みが多数発表され,また一般にも用いられるようになつて来た。今回は,この細胞採取と標本製作に関する技術的な問題について書いてみたい。
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