技術講座 細胞診
泌尿器科疾患の細胞診
横川 正之
1
,
福井 巌
1
,
山内 昭正
1
1東京医科歯科大学泌尿器科教室
pp.910-914
発行日 1983年10月1日
Published Date 1983/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202876
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泌尿器系の細胞診の検体は尿と臓器組織の穿刺吸引物が主なもので,ほかに前立腺液などが検体となる.臓器別でいうと,尿細胞診は尿路すなわち腎(主に腎盂),尿管,膀胱,尿道の病変を対象とし,穿刺細胞診は前立腺が主な対象である.ほかに最近は超音波エコーガイド下に腎(主に実質)や後腹膜リンパ節の穿刺が行われ,また睾丸が穿刺や捺印の対象となることもある.本稿では尿細胞診と前立腺の吸引細胞診の二つについて,検体の採取法とその取り扱いを中心に述べる.
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