Japanese
English
手術手技
副腎腫瘍摘出術—褐色細胞腫の手術
Surgical Removal of Pheochromocytoma
渡辺 泱
1
,
三品 輝男
1
Hiroki Watanabe
1
,
Teruo Mishina
1
1京都府立医科大学泌尿器科学教室
1Department of Urology, Kyoto Prefectural University of Medicine
pp.619-623
発行日 1978年7月20日
Published Date 1978/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202576
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はじめに
副腎腫瘍摘出術が一般の外科手術と異なる特徴は,腫瘍の局在性診断と術前後の患者管理が非常に重要であつて,これらの成否が直接手術の成否を左右するところにある。私たちはかねがねこの点を大いに強調し,多くの報告を行なつてきた。しかし,褐色細胞腫の手術においては,手術手技そのものも各種泌尿器科手術のうちで最も難しいもののひとつであり,ことにほかの副腎腫瘍と比べて,褐色細胞腫は大きさや発生部位,それに周囲との癒着の程度などが症例ごとにきわめて多様性に富んでいることを考えれば,手術方法や技術に関する研鑚も,決しておろそかにすることはできない。
そこで本稿では,編集部の御希望もあつて,褐色細胞腫摘出に際しての手術手技のみを,重点的に述べることにした。局在性診断や術後管理については,ほかの記述1〜5)を参考にしていただければ幸甚である。
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