Japanese
English
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副腎褐色細胞腫様症候を呈した1例
PHEOCHROMOCYTOMA-LIKE SYNDROME:A CASE REPORT
東福寺 英之
1
,
河野 南雄
1
,
長谷川 玲子
2
Hideyuki TOFUKUJI
1
,
Minamio KAWANO
1
,
Reiko HASEGAWA
2
1慶応義塾大学医学部泌尿器科教室
2慶応義塾大学医学部内科教室
1Dept. of Urology, School of Medicine, Keio University
2Dept. of Internal Medicine, School of Medicine, Keio University
pp.335-346
発行日 1961年4月1日
Published Date 1961/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203034
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I.緒言
副腎褐色細胞腫(以下Pcと略記)は本邦においては稀な疾患であり欧米においても尚比較的稀なものとされている。然し高血圧を訴える患者においては鑑別診断上常に念頭に置かなければならない疾患の一つである。
1886年Frankelが心悸亢進,頭痛,嘔吐,血圧上昇を認めた18歳の少女を剖検し両側副腎腫瘍を発見,之が原因として記載して以来,文献において漸増する傾向にある。
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