シンポジウム 脊髄損傷患者に対する早期尿路管理
わが国における脊髄損傷急性期の尿路管理の問題点
宮崎 一興
1
Kazuoki MIYAZAKI
1
1国立箱根療養所泌尿器科
pp.591-595
発行日 1968年8月20日
Published Date 1968/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200465
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国立箱根療養所の宮崎でございます。脊髄損傷の患者の急性期における尿路管理をいかにするかということにつきましては,欧米に2つの考え方があるというように私は考えております。1つは主としてアメリカにおける,カテーテルを留置する方法,これはわが国でも相当活用されておりますが,そういつたカテーテルを持続留置する方法と,それからもう1つは,先ほどから何度も話が出ておりますStoke Mandeville方式といいますか,完全滅菌下において間歇導尿をするという2つの方法であります。そのどちらがいいかということは,いまは決定的な結論が得られておりませんで,まだ論議の最中といつた状態であります。
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