Japanese
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新薬治験
膀胱腫腸に対するマイトマイシンCの腔内注入療法(第1報)
TREATMENT OF THE BLADDER CANCER WITH INSTILLATIONS OF MYTOMYCIN C (FIRST REPORT)
志田 圭三
1
,
洞口 龍夫
1
,
篠崎 忠利
1
,
佐藤 仁
1
,
高橋 薄朋
1
,
田谷 元佑
1
,
加藤 宣雄
1
,
浦野 悦郎
1
,
大越 正秋
2
,
田崎 寛
2
,
尾関 全彦
2
,
松永 重昂
2
,
矢島 暎夫
2
,
永田 正夫
3
,
北村 俊一
3
,
川井 博
4
,
小川 秀弥
4
,
中神 義三
4
,
中村 雄一
4
Keizo SHIDA
1
,
Masaaki OHKOSHI
2
,
Masao NAGATA
3
,
Hiroshi KAWAI
4
1群馬大学医学部泌尿器科教室
2慶応義塾大学医学部泌尿器科教室
3日本大学医学部泌尿器科教室
4日本医科大学泌尿器科教室
1Department of Urology, School of Medicine, Gunma University
2Department of Urology, School of Medicine, Keio University
3Department of Urology, School of Medicine, Nihon University
4Department of Urology, Nihon Medical College
pp.1057-1058
発行日 1967年12月20日
Published Date 1967/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200314
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- Abstract 文献概要
まえがき
尿路の悪性腫瘍の内膀胱腫瘍はその解剖学的発生部位が特殊なだけでなく,腫瘍自体の形態が多彩であるためにその治療法は極めて多様で個々の症例に応じて外科的にあるいは放射線,制癌剤等の単独ないし併用治療が試みられている。しかしその治療の適応に関しては諸家により種々な意見が述べられているが,現在なお必ずしも統一的見解に達していない現状である。膀胱腫瘍中浸潤の浅いいわゆるパピロマトージスについても,その腫瘍の形態如何によつては外科的には高位切開ないし経尿道的電気焼灼切除,部分切除,膀胱剔出あるいは放射線の開創,体外,腔内照射等種々な方法が試みられており,その適応については一長一短がある。パピロマトージスのようないわゆる粘膜癌では多発中心性の傾向が強く,しばしば再発を繰返しつつ悪性度を高くしてゆくのが特徴であるが,これは粘膜における前癌状態の増殖性変化あるいはin Situの癌細胞に対する処置が単なる局所的治療では不可能なことにもその一因があると考えられる。そのために膀胱粘膜全体に対する処置として放射線による膀胱腔内照射あるいは抗癌剤の膀胱内注入法等が行なわれているわけである。膀胱内の抗癌剤注入に関してはR.J.Veenema(1962)がStage Aの乳頭状腫瘍に試みて好成績を得たとの報告がある。
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