Japanese
English
特集 泌尿器科医に必要な癌緩和ケア
癌性疼痛緩和のための薬物療法―最近の知見とオピオイドローテーション
Analgesics for cancer pain treatment
冨安 志郎
1
Shiro Tomiyasu
1
1長崎市立市民病院麻酔科・緩和ケアチーム
キーワード:
癌性疼痛
,
オピオイド
,
オピオイドローテーション
Keyword:
癌性疼痛
,
オピオイド
,
オピオイドローテーション
pp.495-502
発行日 2009年6月20日
Published Date 2009/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101764
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 泌尿器科領域の癌は,骨転移をきたすことや腰筋群に浸潤することによって,しばしば非常に強い痛みを起こす。痛みを放置すると,脊髄に中枢神経系の感作という痛みの増強反応が起こって除痛困難な痛みに質が変化する。したがって,癌の治療中であっても鎮痛薬を正しい方法で投与することが重要である。癌の痛みの8割以上に有効性が認められている「WHO方式がん疼痛治療法」に基づいて非オピオイドとオピオイドを併用する。オピオイドに関しては,現在3種類の強オピオイドが使用可能であることから,患者の状態に合わせて最も好ましいオピオイドにローテーションを行うことも,質の高い鎮痛維持に有効である。
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.