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特集 泌尿器科医に必要な癌緩和ケア
前立腺癌骨転移患者の管理
Management of bone metastases in prostate cancer patients
堀 夏樹
1
,
鈴木 正寛
1
Natsuki Hori
1
,
Masahiro Suzuki
1
1NTT東日本関東病院緩和ケア科
キーワード:
骨転移
,
癌性疼痛
,
オピオイド
Keyword:
骨転移
,
癌性疼痛
,
オピオイド
pp.505-510
発行日 2009年6月20日
Published Date 2009/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101766
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要旨 前立腺癌は骨転移が7割以上にみられ,疼痛・病的骨折・髄外圧迫・高カルシウム血症などさまざまな病態が続発するため,集学的対処が必要である。治療の基本は疼痛部位への放射線治療であるが,転移の9割近くが有痛性であり,たとえホルモン療法や全身化学療法などの積極治療中であっても,まずはWHOラダーに則った,非オピオイド鎮痛剤とオピオイドを組み合わせた全身的疼痛緩和治療が選択される。さらに,ビスフォスフォネートならびに適応に応じた放射性同位元素の投与なども考慮する。WHOラダー以外の治療は予後と全身状態によって行えないこともしばしばあるため,泌尿器科医はWHOラダーに習熟することが求められている。
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