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特集 疼痛をどうコントロールするか
癌性疼痛管理の実際—私はこうしている
Practice in pain control of patients with cancer
平賀 一陽
1
1国立がんセンター中央病院麻酔科
キーワード:
癌性疼痛
,
モルヒネ
,
服薬説明
,
投与経路
,
精神的ケア
Keyword:
癌性疼痛
,
モルヒネ
,
服薬説明
,
投与経路
,
精神的ケア
pp.1027-1038
発行日 1993年8月20日
Published Date 1993/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901222
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癌患者の痛みの原因,治療の目標設定,鎮痛薬投与の原則と鎮痛法の選択など,癌性疼痛治療の基本的なことを記述した.特に,経口摂取できない患者についての対策と外来での処方,麻薬処方箋を患者にどう説明するか,および精神面でのフォローについて,症例を呈示しながら,自分が行っている方法と外科医に注意してほしいポイントを強調した.癌性疼痛という言葉は1つであるが,その内容は無限大で,終局的には個別的対応が必要である.投与した鎮痛薬が最大に効果を発揮するよう,常に投与薬剤,投与経路を含めた全人的な痛みの評価を行う必要がある.集積された知識と経験を基本に,優しさと温かさで対応することが癌患者の痛みを和らげる.
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