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特集 泌尿器科医に必要な癌緩和ケア
一般病院における癌緩和ケア―チーム医療の視点から
Palliative care in general hospital
三浦 剛史
1
Takefumi Miura
1
1日本医科大学千葉北総病院泌尿器科
キーワード:
緩和医療
,
全人的苦痛
,
チーム医療
Keyword:
緩和医療
,
全人的苦痛
,
チーム医療
pp.487-492
発行日 2009年6月20日
Published Date 2009/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101762
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要旨 癌緩和ケアは,「がん対策基本法」に基づいて閣議決定された「がん対策推進基本計画」の中でも基本の柱に据えられており,癌の療養に欠かせない。緩和ケアは制癌治療と相対するものではなく,癌の療養において生じるさまざまな苦痛を可能な限り取り除き,患者やその家族の生活の質の向上を目指すものであり,制癌治療による延命,QOLの向上と目標は同じである。癌と診断された時点で30%の患者に身体的な痛みが存在するとされており,患者は精神的にも大きなストレスを抱える。このような苦痛に対して,早期からの対応が重要である。また患者とその家族の希望は多様であるため,1職種の努力でそれを満たすことは困難であり,多職種によるチームアプローチが必要になる。
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