特集 前立腺疾患のすべて
Ⅱ 前立腺肥大症
検査法のテクニックとコツ
膀胱尿道鏡検査
山口 聡
1
Satoshi Yamaguchi
1
1旭川医科大学医学部泌尿器科
pp.67-72
発行日 2003年4月5日
Published Date 2003/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100829
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1 はじめに
前立腺肥大症に対する膀胱尿道鏡検査は侵襲的であるため,現在では,前立腺肥大症の診断のためには必ずしも第一選択とはならない検査法と思われる。しかし,前部尿道,後部尿道,膀胱頸部や膀胱内景を直視下に観察可能である点において,症例によっては非常に有用な情報を得ることができる。一方,この手技は,特に研修医にとって,経尿道的前立腺切除術(TUR-P)などの内視鏡手術で使用する機器取り扱いの基本にも結びつくものである。ここでは,膀胱尿道鏡の適応,種類,方法など,前立腺肥大症の診断に重要と思われる点を中心に述べたい。
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