小さな工夫
膀胱鏡検査用パンツ
山本 泰久
1
,
井上 三枝子
1
1鳥取県立中央病院泌尿器科
pp.606
発行日 1993年7月20日
Published Date 1993/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900998
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膀胱鏡検査は泌尿器科では欠かすことのできないものであるが,患者には非常に不評である。その原因として痛みと下半身を露出して砕石位をとることによる羞恥心があげられる。痛みに対しては種々の工夫がなされているが,羞恥心に関してはあまり配慮されてないようである。われわれは独自の検査パンツを使用することによりこれらに対処している。
まず膀胱鏡検査に先だって脱衣室で写真のような検査パンツにはき替えてもらう。これは陰部の部分にスリットがはいっており立位のときはあまり目立たないが検査台の上にのると,陰茎,陰嚢,肛門までが十分に露出し,膀胱鏡の操作に全く差しつかえない。膀胱鏡検査だけでなく前立腺生検,尿道造影,膀胱造影のときもこの検査パンツを使用している。
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