増刊号特集 泌尿器科外来診療—私はこうしている
Ⅱ.外来検査法のポイント
尿道膀胱鏡検査
坪井 成美
1
,
秋元 成太
1
Narumi Tsuboi
1
1日本医科大学泌尿器科
pp.57-62
発行日 2000年3月30日
Published Date 2000/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902892
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1 はじめに
膀胱鏡検査は泌尿器科医のみが行う内視鏡検査であり,現在,外科系各科で行われるようになってきた内視鏡検査,手術の基礎となったものである。膀胱尿道鏡検査は,経尿道的切除術を始めとする内視鏡手術における内視鏡の扱い方の基礎となるものである。男性尿道の挿入時には,尿路の立体的解剖学的理解が必要であり,理解度によって被検者に与える疼痛に差が生じる。この局所解剖の理解が尿路全体の立体的解剖学を頭の中で組み立てる第一歩である。何を目的として検査を行うかによって,使用する内視鏡の種類,太さ,機能性,レンズ角なども異なってくる。事前に準備する物品も自ずから違い,検査中にあれがない,これがないという事態を避けるように心掛けなければならない。
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