特集 前立腺疾患のすべて
Ⅱ 前立腺肥大症
検査法のテクニックとコツ
ウロダイナミック検査―治療効果の予測
石塚 修
1
,
西澤 理
1
Osamu Ishizuka
1
,
Osamu Nishizawa
1
1信州大学医学部泌尿器科
pp.62-66
発行日 2003年4月5日
Published Date 2003/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100828
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1 はじめに
前立腺肥大症に対する外科的治療後,排尿障害や頻尿などの症状の改善が不良な症例を経験することがある。これらの症例に対して,実際に手術を施行する前に,術後の症状改善の有無やその改善程度を予測することは,手術適応の決定や患者に対するインフォームド・コンセントにおいて非常に重要である。その予測手段の一つとして,pressure flow study(PFS)をはじめとするウロダイナミック検査が位置づけられると思われる。
本稿では,ウロダイナミック検査の手技の実際とその評価について概説する。
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