Japanese
English
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膀胱鏡検査に対するエピロカイン麻酔の効果
ANESTHETIC EFFECTS OF EPIROCAIN ON CYSTOSCOPY
新谷 浩
1
,
喜多 芳武
1
,
河合 裕太郎
1
Hiroshi SHINTANI
1
,
Yoshitake KITA
1
,
Yūtarō KAWAI
1
1関西医科大学皮膚泌尿器科教室
1Department of Dermatology and Urology,Kansai Medical School
pp.439-440
発行日 1959年5月1日
Published Date 1959/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202543
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- Abstract 文献概要
1905年以来Procainが局所麻酔薬として広く使用されて来たが,欠点として,表面麻酔力が弱く,麻酔持続時間が比較的短く,過敏症があること等が云われて居る。1943年,従来の局所麻酔薬とは異つた構造を有するLidocainが発表され,血管収縮作用はないが,その伝達麻酔力においても,表面麻酔力においてもProcainを上回る作用を有することが認められた。しかしLidocainは毒性がProcainの約2倍にあたり,この点において未だ充分のものとはいえなかつた。その後これの誘導体が種々研究され,近時Epirocainの合成に成功した。これは現在迄臨壮的或は実験的に種々検討され,麻酔力及び副作用共にLidocainに優る麻酔剤であることが証明されている。我々はEpirocainを膀胱鏡検査時の仙骨麻酔及び尿道膀胱粘膜の局所麻酔に使用し,特にその濃度と量についてこの薬剤の臨壮的価値を検討した。
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