病院めぐり
公立甲賀病院泌尿器科
齊藤 亮一
pp.722
発行日 2004年8月20日
Published Date 2004/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100601
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甲賀郡は滋賀県・琵琶湖の南東に位置し,県全体の約1/10の面積を有しています。東に鈴鹿山系を望み,その中心を野洲川が流れ,そこには豊かな田園地帯が広がっています。また甲賀郡は古くから交通の要衝で,江戸時代には東海道五十三次の土山,水口,石部宿が賑わいました。現在は京阪神と中部経済圏の中間地帯として国道1号線が縦貫する交通の利点を生かし,内陸型工業地帯として発展を続けています。全国的には甲賀流忍術の郷として知られるとともに,信楽町には「たぬき」の焼き物で有名な信楽焼の窯元が数多くあります。さらに,本年10月には5町が合併し甲賀市が誕生します。
当院は,昭和14年に甲賀郡24ヶ町村の産業組合病院として設立され,昭和35年に甲賀郡7町(石部町,甲西町,水口町,土山町,甲賀町,甲南町,信楽町)による甲賀郡国民健康保険組合立病院となりました。当初は8科70床の小さな病院でしたが,現在は25専門診療科,478床の入院設備を有するまでに発展しました。また,当院の診療圏は甲賀郡7町と隣接する蒲生郡と三重県の一部で,背景人口は約18万人となっています。近隣には救急診療の拠点となる病院が少なく,ほぼすべての救急患者が当院に搬送されますが,外科系・内科系医師それぞれ1名ずつの当直体制のため本当に大変です。
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