病院めぐり
公立甲賀病院外科
井田 健
pp.1319
発行日 1995年10月20日
Published Date 1995/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901995
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当院は,病院名が示すように甲賀流忍術発祥の地,甲賀(鹿深)の里にあり,琵琶湖の南東部に位置し,東に鈴鹿,西に遠く比良山脈を眺める風光明媚な田園地帯にあります.その滋賀も農業から内陸工業を兼ね備えた県へと次第に脱皮し,遅れていた高等教育環境も滋賀医大,国立および県立滋賀大,立命館大理工学部,龍谷大などにより次第に充実,このような県の変貌の結果は甲賀地方をも近年目覚ましく変えつつあります.
さて,当院は昭和14年に70床の農業組合系の病院(内,外,眼科)として発足し,昭和56年に名称を公立甲賀病院と改め,現在では478床,診療科18科,常勤医師数44名の広域7町々立の病院です.最近では約14万人の甲賀郡全域と約2〜3万人の周辺部を診療圏に含み,地域の中核病院の役目を担っています.しかし,当地から比較的近くに滋賀医大や県立成人病センターなどの基幹病院があり,診療圏が一部重なり,したがって近年変貌の著しい医療技術を積極的に取り入れた内容の外科で,住民の要望に応えるべく努力しています.
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