病院めぐり
公立陶生病院泌尿器科
伊藤 浩一
pp.737
発行日 2000年8月20日
Published Date 2000/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903054
- 有料閲覧
- 文献概要
公立陶生病院は名古屋市近郊,瀬戸物で有名な愛知県瀬戸市にあり,1936年に当時わずか35床で設立されました。現在は瀬戸市,尾張旭市,長久手町の出資による公立陶生病院組合立の病院であり,県下公立病院中第2位の病床数739床を擁して,尾張北東部の中核病院として活動しています。厚生省の研修指定病院でもあります。昨年末にはICU,周産期センターを含む新病棟が竣工しました。診療園には,上記3市町とともに名古屋市,春日井市,豊田市の一部,さらに岐阜県多治見市などが含まれます。職員数は約940名,うち医師は約120名であり,1日当たりの外来患者数は約2,400名になります。病院全体のレベルが比較的高いところにあることもですが,各科の連携,そして地域との連携がかなりスムーズにいっていることが,当院に勤務する者の誇りでもあります。
泌尿器科の沿革をみると,病院の設立と同時に皮膚泌尿器科として診療が開始され,1969年には泌尿器科と皮膚科が分離されました。しかし,常勤医師には恵まれず,当時から瀬川昭夫先生(前 愛知医科大学教授,逝去),深津英捷先生(現 愛知医科大学教授)が,また1981年からは近藤厚生先生(現 小牧市民病院副院長)が中心となって診療を支えてこられました。
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.