病院めぐり
公立南丹病院泌尿器科
米田 公彦
1
1公立南丹病院泌尿器科
pp.939
発行日 2003年10月20日
Published Date 2003/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101201
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公立南丹病院は京都府のほぼ中央,京都市から北へ約30kmの,周囲を山紫水明の豊かな自然に囲まれた船井郡八木町にあります。船井郡の周辺には京都市のベッドタウンとして発展し,さらに最近では京都観光の人気スポットになっている「保津川下り&トロッコ列車」の起点として知られる亀岡市と,豊富な森林資源に恵まれた北桑田郡があり,これらを構成する1市8町で京都府中部医療圏を形成しています。本医療圏は京都府下で最も広い医療圏で,1,363平方kmと琵琶湖の約2倍の面積を有しており,当院は本医療圏で唯一の公的総合病院であり,その歴史は昭和11年にさかのぼります。
開院当時は9診療科,30床,医師数8名でしたが,その後,地域住民の要望に応えられるよう拡充を続け,現在は22診療科,464床(一般450床,結核10床,感染4床),人工透析70床,医師数77名となり,一般医療以外に救急医療,災害時医療,未熟児などの周産期医療,エイズ,結核,O-157などの感染症医療,僻地医療などの責務も担っています。数ある施設のうち平成15年4月に新しく開設した第二病棟は,入院患者さんが安心して療養できるように潤いのある空間設計がなされており,またこの新しい病棟と従来の施設とを接続している長さ約100mの連絡橋は,国道9号線とJR山陰本線の上を横断する全国的にもめずらしい大規模なもので,地域のランドマーク的存在となっています。附属施設としては,これまで多くの人材を育ててきた附属高等看護学院に代わって,平成15年4月に本医療圏では初めてとなる3年制の看護学校を開校し,医療の多様化に即応できる看護師の育成にも力を注いでいます。
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