定点観測 千葉県松戸市から
公立病院から民間病院へ
角田 孝穂
1
Takaho TSUNODA
1
1医療法人新松戸中央病院
pp.229
発行日 1985年3月1日
Published Date 1985/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208538
- 有料閲覧
- 文献概要
医師になって20数年になるが,最初の20年間の都内の公立病院と,その後5年余の新設民間病院での勤務医の雑感を記してみたい.
卒業して最初の10年は公立病院でチフス,赤痢,脳炎,髄膜炎などの感染症を主とした診療とウイルス血清反応などの研究の二本立てで過ごした.診療のほうは対象が法定伝染病による隔離患者のため保険による診療でなく,治療上で保険の制約を受けず,純学問的に診療も勉強もでき,いま振り返ってみると医師として基礎固めのできた貴重な10年であったと思う.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.