病院めぐり
釧路労災病院泌尿器科
村雲 雅志
pp.548
発行日 2004年6月20日
Published Date 2004/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100569
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釧路市。全国版の天気予報では日本のはずれに表記され,夏でも最高気温が25度を超えない街。眼前には太平洋,背には広大な釧路湿原を控える街。当院は北海道東部で唯一の労災病院であり,患者さんの居住地は釧路市を中心に半径300kmに及ぶ。かつてここには炭田があり,石炭産業は漁業・製紙業と並ぶ主要産業であった。しかし炭鉱が国策によって消え,漁業も衰退を経験した現在,労働災害は質・量とも変化し,当院が地域に果たす役割も変わりつつある。
泌尿器科は1960年の病院開設と同時に皮膚泌尿器科として設置され,1967年に分離独立した。その後30年余にわたって六條正俊が部長を務め,1999年から菅野貴行,2002年から村雲雅志が引継いでいる。2003年には北海道大学名誉教授の小柳知彦が院長として着任し,受診者数が急増中である。
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