新 病院建築・82
市立釧路総合病院の設計
榎本 繁
1
Shigeru ENOMOTO
1
1(株)久米建築事務所
pp.893-899
発行日 1984年10月1日
Published Date 1984/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208434
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経緯
市立釧路総合病院では数度にわたる増築によって動線上混乱が生じ効率が低下したため,同じ敷地内に建て替えを計画した.立地条件は極めて恵まれているものの敷地自体が狭く,複雑な手順・長期に亘る工事・工事中の騒音・ほこり・安全性などに問題があるとして,約1km東方の春採(はるとり)湖岸の鶴ヶ岱浄水場跡地に移転することとなった.
設計事務所の選定は5設計事務所間の設計競技によって1980年初めに行なわれた.以後病院内に設けられた移転改築推進本部事務局による院内全般からの意見の取りまとめと調整を経て1980年末に基本設計,1981年9月に実施設計が完了した.工事監理は建築工事を釧路市(住宅建築部)が,電気・設備工事を釧路市と久米建築事務所が共同で行ない,着工後の変更,施工図チェックや色彩計画は釧路市が主体となって進められた.
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