連載 この養成所のここが気になる!・6【最終回】
釧路労災看護専門学校
橋本 修平
1
,
佐々木 昌子
1
,
池西 靜江
2
1独立行政法人労働者安全機構 釧路労災看護専門学校
2Office Kyo-Shien
pp.770-782
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202027
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このたびの指定規則の改正では、指定規則に則りつつも、弾力的なカリキュラムの運用が可能となりました。各養成所では、地域に必要とされる人材育成に向けて柔軟なカリキュラムを編成することが期待されています。そこで、この連載では、地域の特性や設立母体の要請をふまえ、特徴的なカリキュラム編成をされた養成所をいくつか紹介します。
第6回(最終回)は、釧路労災看護専門学校に登場いただきます。
釧路労災看護専門学校は、広い北海道の東部の太平洋側にあり、有名な釧路湿原などの自然に恵まれたところにある専門学校です。独立行政法人労働者健康安全機構を母体とする1学年30名の小さな、しかし、設備の整った養成所です。隣接する、地域住民と勤労者の健康を守る使命をもつ釧路労災病院が主な実習病院で、恵まれた学習環境が保障されています。私が興味をもったのが、教育理念にある「勤労者医療に貢献できる看護の実践者」という箇所です。成人看護学実習ではなかなか成人期の患者に出会えず、老年看護学実習になることも多いなか、まさに成人期の看護を学べる環境にあると感じました。そのような特徴をもつ釧路労災看護専門学校について、①釧路という地域性をどうとらえ、カリキュラムを編成したのか、②勤労者医療の特徴をふまえた教育、③成人看護学の構築(臨地実習を含め)をどのようにしたのか、をお聞かせいただきたいと思っています。
Office Kyo-Shien代表 池西 靜江
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