特集 ここが聞きたい―泌尿器科検査ベストプラクティス
H.超音波診断法
■超音波穿刺術
【超音波穿刺術】
83.超音波穿刺の際,穿刺針の先がよく見えないときがあります。このような場合にはどうしたらよいでしょうか。対処の実際を教えて下さい。
沖原 宏治
1
1京都府立医科大学泌尿器科
pp.293-295
発行日 2006年4月5日
Published Date 2006/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100130
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1 基本的事項
超音波穿刺術を用いた泌尿器科領域の目的臓器は主に腎臓と前立腺に大別され,腎臓への応用は,(1)選択的腎生検,(2)経皮的腎囊胞穿刺術,(3)経皮的腎瘻造設術が挙げられ,前立腺への応用は,(4)前立腺針生検,(5)前立腺癌に対する小線源治療に伴うシードの刺入が代表的である。
超音波穿刺術の際の針先の描出法のコツを考える場合,腎臓への穿刺は(1)~(3)のいずれの手技においても穿刺術専用装置,アタッチメント,穿刺針の特性を理解することが重要である。一方,前立腺への穿刺は,前立腺針生検の場合,経直腸的穿刺法は経直腸プローベに穿刺ガイド用の溝や専用アタッチメントが標準装備され,一般的にpuncture lineと針先のずれは生じず,描出法のコツを考慮することなく生検が可能である。
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