Derm.2002
専門外?
籏持 淳
1
1千葉大学大学院医学研究院基質代謝治療学
pp.163
発行日 2002年4月10日
Published Date 2002/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903961
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これまでに何度か「先生,あんなこともしているのですね」といわれたことがある.誉められているようだが,ちょっとひねくれてとると,何でも手がけてモチベーションがないともとれ,何か微妙な気分になる.このようにいわれるようになったのは,留学から帰り,その後もマトリックス関連の研究を続けてきたので,どうやらこの人はマトリックス,コラーゲンの分子生物学をやる人らしいと学会などで他大学の人などから思われるようになった比較的最近のことである.
1991〜1993年に川崎医科大学より水島中央病院へ出向中,トマトを食べると蕁麻疹が出るという患者さんに遭遇した.その原因物質を知りたくていろいろ解析を加え,ある雑誌に症例報告したときに,それを読んで下さった某先生にいわれたことがある.また,私が研修医の頃から診させてもらっている聾を伴った先天性掌蹠角化症の家系があり,それが共同研究の末,ミトコンドリア遺伝子変異によることを明らかにし,Am J Med Genetという雑誌に報告したときや,1997年にVörner型掌蹠角化症の新しい遺伝子変異をある雑誌に報告したときにも,そうおっしゃて下さった先生のことを思い出す.
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