感染症対策update-ひろげない,ふやさない,もらわない
国内外・院内外の耐性菌事情
山口 哲央
1
,
石井 良和
1東邦大学 医学部微生物・感染症学講座
キーワード:
Acinetobacter Infection
,
Beta-Lactamases
,
Enterobacteriaceae Infection
,
Pseudomonas aeruginosa
,
Pseudomonas Infection
,
院内感染
,
ブドウ球菌感染症
,
市中感染
,
細菌多剤耐性
,
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
Keyword:
Acinetobacter Infections
,
beta-Lactamases
,
Enterobacteriaceae Infections
,
Cross Infection
,
Staphylococcal Infections
,
Pseudomonas aeruginosa
,
Pseudomonas Infections
,
Community-Acquired Infections
,
Drug Resistance, Multiple, Bacterial
,
Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus
pp.861-866
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017009422
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世界的に耐性菌が増えているにもかかわらず,新規抗菌薬の開発は停滞している.MDRP,MDRA,CREはほとんどの治療抗菌薬に対して耐性を示す.院内感染型MRSAの検出率は減少傾向だが,市中感染型MRSAが問題となっている.ESBL産生菌の分離頻度は増加しており,市中感染症からも分離されるようになっている.MDRPは経年的に分離頻度が低下している.MDRA,CREはわが国では検出が少ないが,海外では検出が増えており問題となっている.市中感染症の起因菌である病原性の高い細菌も多剤耐性化してきている.
©Nankodo Co., Ltd., 2016