Japanese
English
症例報告
C型肝炎に伴ったクリオグロブリン血症性紫斑の1例
A case of cryoglobulinemic purpura with hepatitis C
石橋 正史
1
,
山上 淳
1
,
永尾 圭介
1
,
杉浦 丹
1
Masafumi ISHIBASHI
1
,
Jun YAMAGAMI
1
,
Keisuke NAGAO
1
,
Makoto SUGIURA
1
1清水市立病院皮膚科
1Division of Dermatology, Shimizu City Hospital
キーワード:
クリオグロブリン血症
,
C型肝炎
Keyword:
クリオグロブリン血症
,
C型肝炎
pp.864-866
発行日 2001年10月1日
Published Date 2001/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903713
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患者は67歳,女性.C型肝炎の経過中,両下腿に斑状あるいは丘疹状の紫斑および褐色の色素沈着を多数認めた.病理組織学的に,真皮の血管周囲にリンパ球の浸潤,赤血球の血管外漏出を認め,一部の血管の内腔は好酸性に染まる無構造物質により狭小化していた.血清中のHCV抗体陽性,HCV-RNA陽性,クリオグロブリン陽性であった.免疫電気泳動ではモノクローナルなIgM—κとポリクローナルIgGの混合性クリオグロブリンが認められ,II型のクリオグロブリン血症と診断した.HCV感染とクリオグロブリン血症との関連について若干の考察を行った.
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