Japanese
English
症例報告
皮膚筋炎の合併を疑った晩発性皮膚ポルフィリン症の1例
A case of porphiria cutanea tarda suspected of coexistence with dermatomyositis
和田 直子
1
,
伯野 めぐみ
1
,
石河 晃
1
Naoko WADA
1
,
Megumi HAKUNO
1
,
Akira ISHIKO
1
1日本鋼管病院皮膚科
1Department of Dermatology, Nippon Kokan Hospital
キーワード:
晩発性皮膚ポルフィリン症
,
膠原病
,
皮膚筋炎
Keyword:
晩発性皮膚ポルフィリン症
,
膠原病
,
皮膚筋炎
pp.597-600
発行日 2001年7月1日
Published Date 2001/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903640
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47歳,男性.背部の多数の不整形褐色斑と浸潤性紅斑,顔面の色素沈着と紅斑を主訴に受診した.肩および手指の関節痛,上肢の筋力低下あり.抗核抗体160倍陽性,抗DNA抗体陰性,RA test 230IU/ml.筋系酵素正常,筋電図,筋生検に異常なし.背部の皮疹の皮膚生検所見を合わせ皮膚筋炎の疑診で経過観察し,軽快傾向を示した.約1年4か月後,両手背に小水疱と痂皮,瘢痕が出現.尿中ウロポルフィリン高値.皮膚生検にて晩発性皮膚ポルフィリン症と診断した.さらに2年半後,背部の皮疹と関節痛,手のこわばり感が再燃し,晩発性皮膚ポルフィリン症に膠原病,特に皮膚筋炎が合併した例と考えられた.
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