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検査
晩発性皮膚ポルフィリン症—一般病院外来での簡便な検査の進め方について
Porphyria cutanea tarda
鈴木 裕
1,2
,
児島 孝行
2
,
藤田 優
2
Yutaka SUZUKI
1,2
,
Takayuki KOJIMA
2
,
Masaru FUJITA
2
1上都賀総合病院皮膚科
2千葉大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kamitsuga General Hospital
2Department of Dermatology, School of Medicine, Chiba University
キーワード:
晩発性皮膚ポルフィリン症
,
C型肝炎
,
光線テスト
,
スライドプロジェクターランプ
Keyword:
晩発性皮膚ポルフィリン症
,
C型肝炎
,
光線テスト
,
スライドプロジェクターランプ
pp.771-773
発行日 1994年8月1日
Published Date 1994/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901292
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典型的な光線過敏症を呈した晩発性皮膚ポルフィリン症(PCTと略す)の1例を経験し,以下,一般病院外来での検査について若干の知見を得た.50歳男性,飲酒歴もあるが,HCV抗体陽性であり,PCTとC型肝炎ウイルス感染との関連が示唆された.スライドプロジェクターランプでの光線テストで紅斑出現.波長域が400nmを含む同ランプによる光線テストはPCTの定性検査として特別な機器を必要とせずに一般の病院の外来でも行え,有用と思われた.尿中ウロポルフィリン960μg/日(640μg/l).尿中ポルフィリン体の1日排泄量が800μg以下では肝機能低下を認めても光線過敏による皮疹を生じないとする報告もあり,皮膚症状からPCTが疑われる場合,尿中ウロポルフィリンの正常値が1日30μg以下であることを考えると,蓄尿でなくとも初診時外来での随時尿の定量で十分有意な異常高値を示すと考えた.
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