Japanese
English
症例報告
経口避妊薬が誘因と思われた晩発性皮膚ポルフィリン症の1例
A case of porphyria cutanea tarda induced by oral contraceptives
二宮 涼子
1
,
野村 慶子
1
,
浜田 哲
1
,
児浦 純義
1
Ryoko NINOMIYA
1
,
Keiko NOMURA
1
,
Tetsu HAMADA
1
,
Sumiyoshi KOURA
1
1鹿児島市立病院皮膚科
1Department of Dermatology, Kagoshima Municipal Hospital
キーワード:
晩発性皮膚ポルフィリン症
,
エストロゲン
Keyword:
晩発性皮膚ポルフィリン症
,
エストロゲン
pp.281-283
発行日 1994年3月1日
Published Date 1994/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901148
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症例は23歳,女性.経口避妊薬内服後,顔面・手背の日光露出部に皮疹が出現.飲酒歴および遺伝歴はなく,神経・消化器症状もなかった.尿中ウロポルフィリン,コプロポルフィリンの上昇を認めた.肝機能障害は認めなかった.病理組織学的には表皮下水疱を認め,PAS染色では真皮上層の血管周囲と基底層に沈着を認めた.エストロゲンによる晩発性皮膚ポルフィリン症の報告は本邦では初めてと思われた.
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