Japanese
English
症例報告
カルバマゼピンによると考えられたhypersensitivity syndromeの1例
A case of hypersensitivity syndrome induced by carbamazepin
小林 誠一郎
1
,
松井 遥
1
,
小松 威彦
1
,
北村 啓次郎
1
Seiichiro KOBAYASHI
1
,
Haruka MATSUI
1
,
Takehiko KOMATSU
1
,
Keijiro KITAMURA
1
1埼玉医科大学総合医療センター皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Saitama Medical Center
キーワード:
hypersensitivity syndrome
,
伝染性単核症様症候群
,
薬疹
,
伝染性単核症
Keyword:
hypersensitivity syndrome
,
伝染性単核症様症候群
,
薬疹
,
伝染性単核症
pp.701-704
発行日 1999年8月1日
Published Date 1999/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902971
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カルバマゼピンによると考えられたhypersensitivity syndromeの1例を報告した.側頭葉てんかんに処方されたカルバマゼピン(テグレトール®)を開始2か月後,ほぼ全身に紅斑,丘疹,点状出血斑が出現し,発熱,頸部リンパ節腫脹,血中異型リンパ球上昇,肝機能障害を伴った.入院時,伝染性単核症を疑ったが,EBウイルスなどの抗体価より感染は否定された.カルバマゼピンのDLST,パッチテストは陽性であった.組織学的には真皮にリンパ球浸潤と赤血球漏出像を認めた.以上より,カルバマゼピンによるhypersensitivity syndromeと診断し,内服中止およびステロイド外用により軽快した.同様の症例について若干の考察を加えた.
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