Japanese
English
今月の症例
メシル酸ガベキサートによる皮膚障害の2例
Two cases of severe cutaneous damage due to gabexate mesilate
永井 弥生
1
,
清水 晶
1
Yayoi NAGAI
1
,
Akira SHIMIZU
1
1利根中央病院皮膚科
1Division of Dermatology, Tone Central Hospital
キーワード:
メシル酸ガベキサート
,
DIC
,
血管外漏出
,
静脈炎
,
皮膚潰瘍
Keyword:
メシル酸ガベキサート
,
DIC
,
血管外漏出
,
静脈炎
,
皮膚潰瘍
pp.698-700
発行日 1999年8月1日
Published Date 1999/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902970
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症例1は64歳男性,症例2は85歳女性.いずれもDICのため,メシル酸ガベキサート(FOY®)を末梢静脈投与されたが,投与終了4か月後に,点滴刺入部の潰瘍形成と静脈炎に伴って広範囲の皮下痩孔を認めた.FOY®の血管外漏出に加え,直接的な血管障害による皮膚壊死,静脈炎,感染の合併も関与したものと思われた.FOY®は濃度依存性に血管障害をきたすことが知られているが,皮膚障害が投与終了後長期経過して気づかれる場合があり,注意が必要である.
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