統計
drug-induced hypersensitivity syndromeの病理組織学的検討
木村 浄土
1
,
富山 勝博
1
,
橋立 英樹
2
,
阿部 理一郎
3
1新潟市民病院皮膚科
2新潟市民病院病理診断科
3新潟大学医歯学総合病院皮膚科
キーワード:
drug-induced hypersensitivity syndrome(DIHS)
,
drug reaction with eosinophilia and systemic symptoms(DRESS)
,
薬疹
,
統計
,
病理組織
Keyword:
drug-induced hypersensitivity syndrome(DIHS)
,
drug reaction with eosinophilia and systemic symptoms(DRESS)
,
薬疹
,
統計
,
病理組織
pp.202-208
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000000885
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薬剤性過敏症症候群(drug-induced hypersensitivity syndrome:DIHS)は限られた薬剤により遅 発的に発症し,発熱,多臓器障害,ヘルペス属ウ イルスの再活性化を伴う重症型薬疹である.原因 薬剤中止後も症状が遷延することが特徴であり, 合併症による死亡例もある.典型的といわれる DIHSの皮疹は,顔面の浮腫を伴った融合する紅 斑丘疹で始まり,しばしば落屑を伴った紅皮症に 移行し,紫斑や微小な膿疱を伴う1).病理組織学 的所見は,境界部皮膚炎,表皮の海綿状態,個細 胞壊死,血管周囲におけるリンパ球,好酸球,好 中球など多彩な炎症細胞浸潤,真皮の赤血球漏出 などさまざまな所見が報告されている2~5).新潟大 学医歯学総合病院および新潟市民病院で過去10年 間に典型および非典型DIHSと診断された症例に 加え,診断基準を満たさないもののヘルペス属ウ イルスの再活性化を認めた薬疹症例について,病 理組織所見と臨床所見の相関についても検討した.(「はじめに」より)
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