Japanese
English
症例報告
インターフェロンγが奏効した肺病変を伴った皮膚T細胞リンパ腫
Beneficial effects of gamma-interferon on cutaneous T cell lymphoma with lung invasion
三好 研
1
,
中島 英貴
1
,
小玉 肇
1
Ken MIYOSHI
1
,
Hideki NAKAJIMA
1
,
Hajime KODAMA
1
1高知医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kochi Medical School
キーワード:
皮膚T細胞リンパ腫
,
インターフェロン
Keyword:
皮膚T細胞リンパ腫
,
インターフェロン
pp.646-648
発行日 1999年7月1日
Published Date 1999/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902956
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74歳,女性.体幹,四肢に母指頭大までの紅斑が散在しており,右下顎部には中央部に潰瘍を有するメガネレンズ大の台地状に隆起する腫瘤を認め,周辺には浸潤を触れる紅斑を伴っていた.紅斑部にはPautrier微小膿瘍がみられ,腫瘤にはCD3およびCD4陽性の異型リンパ球が稠密に浸潤していた.インターフェロンγ(IFN-γ)投与により皮疹および両肺野への浸潤と考えた結節も消退した.腫瘤を形成したり他臓器浸潤のみられる皮膚T細胞リンパ腫に対してもIFN-γが有効である場合があると考えた.IFN-γによる治療効果には用量依存性があり,実際の治療には工夫を要する.
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