Japanese
English
今月の症例
リンパ節結核に併発した腺病性苔癬
A case of lichen scrofulosorum with lymph node tuberculosis (scrofuloderma)
北村 豪
1
,
鶴田 雄一郎
1
,
緒方 克己
1
,
井上 勝平
1
Takeshi KITAMURA
1
,
Yuichirou TSURUTA
1
,
Katsumi OGATA
1
,
Shyohei INOUE
1
1宮崎医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Miyazaki Medical College
キーワード:
腺病性苔癬
,
リンパ節結核
Keyword:
腺病性苔癬
,
リンパ節結核
pp.404-409
発行日 1998年5月1日
Published Date 1998/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902549
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
77歳,女性,宮崎県出身在住.初診の約1年前に右鼠径部リンパ節腫脹に気づいた.3か所の医療機関にて諸検査を受けるも確診に至らず当科を受診.初診時,両鼠径部の集塊状リンパ節腫脹と右鼠径部の皮膚瘻あり.全身に瘙痒性紅褐色小結節が多発.リンパ節からヒト型結核菌を培養同定.皮疹は病理組織学的に腺病性苔癬と診断した.リンパ節結核と腺病性苔癬のいずれに対しても抗結核療法が著効した.本邦の腺病性苔癬について文献的考察を行うとともに,当教室で経験したリンパ節結核についても併せて報告した.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.