Japanese
English
特集 診断に苦慮した症例
臨床例
BCGワクチン接種に続発して生じた自家感作性皮膚炎―川崎病の既往があり腺病性苔癬との鑑別を要した例―
A case of autosensitive dermatitis secondary to BCG vaccination with a history of Kawasaki disease, requiring differentiation from lichen scrofulosorum
日置 千華
1
,
黒川 晃夫
2
,
森脇 真一
1
Chika Hioki
1
,
Teruo Kurokawa
2
,
Shinichi Moriwaki
1
1大阪医科薬科大学病院皮膚科
2くろかわ皮フ科
1Department of Dermatology, Osaka Medical and Pharmaceutical University Hospital
2Kurokawa Skin Clinic
キーワード:
川崎病
,
結核疹
,
自家感作性皮膚炎
,
腺病性苔癬
,
BCGワクチン
Keyword:
川崎病
,
結核疹
,
自家感作性皮膚炎
,
腺病性苔癬
,
BCGワクチン
pp.14-17
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002799
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・BCGワクチン接種後,川崎病に罹患し治癒した乳児に全身性の紅斑を認め,腺病性苔癬などの結核疹を疑うも皮膚生検により自家感作性皮膚炎の診断となった1例を経験した.
・BCGワクチンは接種後にさまざまな副反応が生じることがあり,その中でも皮膚結核様病変は真性皮膚結核,結核疹に分類される.
・結核疹は近年報告が増加し,生検を施行できず臨床所見から確定診断されている症例もあるが,自験例のように自家感作性皮膚炎であった症例も一部混在している可能性が考えられる.
(「症例のポイント」より)
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