Japanese
English
症例報告
von Recklinghausen病(NF-I)患者の頭部に発生した基底細胞癌を併発した脂腺母斑の1例
A case of basal cell carcinoma arising in sebaceous nevus on the scalp of a patient with von Recklinghausen's disease (NF-I)
安齋 眞一
1
Shin-ichi ANSAI
1
1山形県立日本海病院皮膚科
1Division of Dermatology, Vamagata Prefectural Nihonkai Hospital
キーワード:
von Recklinghausen病
,
脂腺母斑
,
基底細胞癌
Keyword:
von Recklinghausen病
,
脂腺母斑
,
基底細胞癌
pp.172-174
発行日 1998年2月1日
Published Date 1998/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902445
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36歳男性のvon Recklinghausen病(NF—I)患者の頭部に発生した基底細胞癌を伴った脂腺母斑の1例を報告した.患者は,多発性神経線維腫とカフェ・オ・レ斑,有毛性褐青色斑を伴う典型的なNF-I患者であった.頭部のやや隆起のある脱毛斑を切除したところ基底細胞癌を伴った脂腺母斑の像であった.我々の検索し得た範囲内では,他にこのような合併の報告はなく,偶発的な合併と思われたものの,今後NF-I患者の頭部脱毛斑において,その原因の一つとして考えなければならないと考えた.
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